米海軍兵学校 指揮命令系統表

Organization校内組織員数階級士官学校指揮系統
US Armed ForcesN/AN/A最高司令官大統領
DODN/AN/A最低7年民間にいた人国防長官
DONN/AN/A最低5年(以下略海軍長官
DONN/AN/A海軍大将海軍作戦部長
USNA生徒+職員全校海軍大〜少将校長
USNA生徒+職員全校少将/大佐副校長
USNA生徒+職員全校大佐教頭
Brigade旅団4千候補生大佐旅団長
Regiment連隊2千候補生中佐連隊長
Battalion大隊7百候補生少佐大隊長
Company中隊130候補生大尉中隊長
Platoon小隊30−60候補生中尉小隊長
Squad分隊/班8−12候補生少尉班長

士官学校は候補生の自治組織が日常生活の運営の大半を担う。旅団は「大佐」格の生徒が管轄する。この上に現役の軍の大佐が監督官として存在する。校長は少〜大将。これを上に辿るとすぐ最高指揮官たる大統領に行き着く。(管轄が直な為)士官学校の連隊大隊中隊にも候補生の代表と現役士官の監督官がいる。

大学の役職名は学長だとか学部長とややこしく、しかも一般と士官学校では英語ですら少しズレているのでさらに適訳が思いつかない。とりあえず校長=いちばん目立つ人、副校長=候補生の実態管理人だと思って下さい。詳細は用語集でどうぞ。

士官学校内での序列については学年・階級別の袖襟肩章図ならびに部隊編成規模比較表をご覧下さい。

注:プリーブサマー(新入生夏期訓練)の時は総員数が1200名程度なので上記の員数は当てはまらない。指揮系統順は上から大統領〜中略〜副校長〜連隊担当監督官(OIC)〜副連隊担当監督官〜中隊指揮官(現職)〜先任下士官兵長〜在4年生連隊指揮官(以降第一期担当と第二期担当の二名ずつ)〜大隊指揮官〜中隊指揮官〜小隊指揮官〜分隊長〜新入生、となる。

まあ基本自分たち新入生とお守りのお兄さんお姉さんしかいないのだが、こういった指揮系統やら部隊の編成やら4年間ほとんど聞くこともない階級などを6週間必死に覚えなくてはならない。なあに、たった300ページ分だ、頑張れ。

ところで候補生が校内で使うのは階級といっても役職のオマケだし、卒業して公式に士官になれば少尉だが、それまで実際問題として士官候補生は下士官兵と将校士官の間のどのへんに実権的に位置するのか。

階級としてはCWO(兵曹長/准尉)以上少尉未満。下士官の上に候補生少尉〜候補生大佐が来て、その後本物の士官階級に続くようだ。プリーブが下士官より上などとは想像し難いが少なくとも3年生と最上級生はそれなりの貫禄は出てくる。2年生の夏の訓練航海では兵卒としての仕事を学ぶため全て下士官兵と同じ扱いを受けるが、4年時の航海では士官の勤務内容を体験する。

たとえそうでも見習い中であるから下士官に敬礼を強要などせず、されたらとりあえず受け返し、なぜか訓練などで配下に下士官殿がいらしても腰を低くしてエラそうな態度を取らず、「〜したらどうかと思うんだが…。(チラッ)」とさりげなくお伺いを立てるような気配りをするのが吉だそうだ。ちなみに敬礼された覚えのある候補生も敬礼した覚えのある下士官も寡聞にして知らない。

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